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文庫本「三千円の使い方」がお金との向き合い方、自分らしい生き方を問いかけてくれる最高の1冊だった

こんにちはOKUMAです。

巷で話題の原田ひ香著の「三千円の使い方」を読んでみました。

アラサーにさしかかり転職も経験しましたが、改めて「お金」は自分の人生と切っても切れないモノなんだなと感じてます。

そんな中で本屋さんでたまたま見つけた本書。その「三千円の使い方」というタイトルから

OKUMA

よくある資産形成のノウハウ本とかかなぁ・・・

なんて思いながらも手にとって読んでみると登場人物が実際に生きていく上で、様々な角度からお金と向きかっていく様をそれぞれの人生ステージごとの悩みや葛藤も交えつつ描かれており、しっかりとした物語として成立しておりつつ、

OKUMA

うわぁ、、これすごく分かるわぁ、、

と作中のエピソードは「あるある」で溢れており、読者側も実際の自分の現状と照らし合わせつつ、何かしらのヒントをもらえる1冊になっていると思います。

そんな「三千円の使い方」を読んだ感想を交えつつ、個人的な考察もしていきたいと思います。

ネタバレが極力含まれないよう心掛けますが、一部作中のエピソードを引用しますのでこれから読まれる方はご注意お願いします!

クリック出来るもくじ

こんな方にオススメの1冊です

本書は基本世代関係なくどんな方で楽しく、何かしらのヒントがもらえる1冊かなと思います。

というのも作中で登場する御厨(みくりや)家の女性たちは、それぞれ年代がバラバラです。

  • 美帆(24歳)
  • 真帆(29歳):美帆の姉
  • 智子(55歳):美帆、真帆の母
  • 琴子(73歳):美帆、真帆の祖母

よって年代関係なく楽しめる前提ですが、個人的に下記のような方にとって特に楽しめる(ためになる)と思います。

  • 資産形成をこれから始める人
  • 人生の岐路にある人(結婚、就職等)
  • 自分の資産、収入を他人と比較してしまいがちな人
  • 仕事との向きあい方に悩んでいる人
  • お金の使い方に疑問を感じている人
くまじろう

お金にまつわるあれこれについて改めて考えるキッカケになる1冊だね。

「三千円の使い方」のあらすじ

あらすじ:背表紙より引用

就職して理想のひとり暮らしをはじめた美帆(貯金30万円)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金600万円)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金600万円弱)。そして1000万円を貯めた祖母・琴子。御厨(みくりや)家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?

 彼氏の奨学金、夫の薄給、女友だちのマウンティング、更年期、がん、夫への不満、老後の不安……。3世代4人それぞれが

問題を抱え、人生の節目に立たされ、ピンチを迎える。どんな場面でもネックになってくるのが、やはりお金の問題である。

それぞれの章で下記のような登場人物ごとにフォーカスした話が展開されます。

  1. 三千円の使い方(美帆)
  2. 七十三歳のハローワーク(琴子)
  3. 目指せ!貯金一千万円!(真帆)
  4. 費用対効果(安生)
  5. 熟年離婚の経済学(智子)
  6. 節約家の人々(美帆)
OKUMA

それぞれがお金に関する問題と向きあっていく様子が本当に勉強になります。

「三千円の使い方」の見所

個人的に感じた三千円の使い方の見所をご紹介します。

「三千円の使い方」

中学生だった美帆に、琴子(祖母)は冒頭で「三千円の使い方」の話をします。

美帆 「人生が決まるってどういう意味?」

琴子 「三千円くらいの少額のお金で買うもの、選ぶもの、三千円ですることが結局、人生を形作っていく、ということ」

 その年、琴子からもらったお年玉は3千円。美帆は友だちと何回かマックに行き、本を買います。一方、高校生だった真帆は、お小遣いを足してデパートで財布を買った。

くまじろう

姉妹でもお年玉の使い方がバラバラなんだねー!

それぞれの性格がお金の使い方に現れてます。

また作中で下記のような表現が差し込まれています。

 「美帆の人生は始まったばかりで、自分の小さな選択がどう人生を変えるのかなんて、まったく見えていなかった」

3,000円の使い方にその人の人生におけるお金の使い方が表されているかもしれませんね。

固定費を削ることが倹約の第一歩

「食費や電気代を見直したってたかが知れてるのよ。固定費をまず削って、節約するのが一番簡単」

1,000万円の貯蓄することを目標にした美帆に真帆がアドバイスした一言です。

食費や交通費などの変動費を節約するよりも家賃、車代、通信費などの固定費をまず見直すことが資産形成を加速する第一歩になることが作中で触れられています。

OKUMA

この真帆も友人にマウンティング合戦に巻き込まれお金との向きあい方に悩む様子が作中で描かれています。

8×12の法則

節約セミナーに参加した美帆が講師から聞いた話です。

毎月8万円、ボーナス時に2万円ずつ貯めると、1年で100万円。

丁度年間で100万円を貯金できる貯蓄額ですね。一部を投資に回すための種銭をまずは貯めるという意味でもこれから資産形成を行なっていく上で一つのベンチマークにできると思います。

くまじろう

収入から貯金する金額を先に別口座に分ける、先出し貯金がオススメです!

まとめ

今回は「三千円の使い方」を読んだ個人的な感想も交えご紹介しました。

お金にまつわる諸問題に巻き込まれがちな私たちですが、それぞれのお金との向き合い方を見つける一助になること間違いなしの良書だと思います。

そもそもお金の価値観は人それぞれ。人生のどのステージに立っているかで、直面するお金の問題も違うと思います。

しかしお金を貯めること、使うことはあくまでも人生を豊かにする手段であり、目的ではないことを改めて頭に叩き込もうと個人的に考えさせられました。

琴子も作中でこんなことを言ってます。

 「お金や節約は、人が幸せになるためのもの。それが目的になったらいけない」

人生を豊かにするために上手くお金と向きあっていきましょう!

OKUMA
この記事を書いた人
新卒で入社した商社(鉄鋼)を3年で退社し現在はITメガベンチャーで勤務するアラサー。転職を機に地方に移住。趣味は筋トレ、読書、サウナ巡り。TOEIC860/日商簿記3級取得済み。中小企業診断士の勉強中。

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