こんにちは。娘を育てながら、IT企業で営業管理職として働いているパパリーマンOKUMAです。

日々部下のマネジメントや顧客対応に追われるなかで、ふと、こんな疑問が頭に浮かびました。
「会社員って、“役”を演じないとダメなんだろうか?」
実は最近、仕事との距離感に少し悩んでいます。
“素の自分”で仕事と向き合おうとすると、ものすごく疲れる。
だけど、力を抜いて“簡単な役”だけをこなしていても、評価はされない。
この矛盾に、どう折り合いをつければいいのか?
今回は、そんな悩みを持つビジネスパーソンへ向けて、私自身の体験と気づきを共有したいと思います。
部下に感じた違和感──「仕事よりもプライベート優先」な姿勢
ある日、部下から「再来月に旅行行きたいので有休ください」と言われました。
正直、対応は早くてありがたい。でも同時に、どこかモヤっとする自分がいたのも事実です。
もちろんプライベートは大切。でも、「仕事に対してもっと主体性を持ってくれたら…」と感じる場面が増えてきたんです。
ただ、こういう部下に限って評価されづらいという現実もある。
“楽な役”を選び続けているように見えてしまうんですね。
「素」で仕事と向き合うと疲れる現実

じゃあ、自分はどうか?
部下に誠実に向き合い、クライアントの期待に応え、上司ともうまく連携をとる。
そんな“理想的な上司像”を目指して、「素の自分」で全方位に向き合おうとした時期がありました。
でもその結果、完全にキャパオーバー。
仕事に追われ、自分が自分じゃなくなっていく感覚に陥りました。
このとき、私は痛感しました。
「“素”でやるって、むしろしんどい」と。
「理想の自分」を演じてみるという選択
そんなときに試してみたのが、“理想の自分”を意識して演じることです。
たとえばこんなイメージです。
- 部下にとって頼れる管理職
- 顧客から信頼される営業マン
- 上司に冷静な判断力を示す存在
最初は「演じる」なんて自分に嘘をついてるようで抵抗がありました。
でも、やってみると不思議と気持ちがラクになりました。
感情に流されず、状況を客観的に見られるようになった。
「仕事に飲み込まれる」のではなく、「自分でコントロールしている」感覚が持てるようになったんです。
演じることは、自分を守るための技術
演じることは、決してズルではありません。
それは、自分と仕事との間に適切な“距離感”を保つための技術だと私は思っています。
本当の自分を押し殺して無理をするのではなく、
「こうなりたい」という自分を試すための“仮の姿”をまとうだけ。
その役が、いつか本当の自分になることだってある。
そう考えると、「演じる」ことが前向きな選択に思えてくるのです。
おわりに──会社員は“役者”でいい
仕事に対して本気で向き合うのも大事。
でも、疲れ切ってしまっては意味がない。
演じるというスタンスは、自分を守りながら、理想に近づくための知恵です。
だから私は、こう思うようになりました。
「会社員は、“役者”でいい」
今日もまた“理想の自分”を少しだけ演じながら、私は仕事に向かいます。
それが、私なりの働き方改革です。