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【鉄鋼商社はやめとけ?】鉄鋼商社に就職する前に知っておきたい5つのこと | 知っておかないと後悔する

こんにちはOKUMA(@OKUMABLOG)です。

専門商社と聞くと総合商社ほどではないにせよ給料が良くて、グローバルな仕事が出来ると想像する方も多いのかなと思います。

中でも鉄鋼商社と呼ばれる企業群は専門商社の中でも給料が高く、年度によっては一部の総合商社より給料が良かったりもするほどです。

そんな鉄鋼商社に就職、転職したいと考えている方向けに、鉄鋼商社に就職する前に予め想定しておくべき5つのことを今回はご紹介できればと思います。

OKUMA

そんな私は新卒で某鉄鋼商社に就職した後、転職しメガベンチャーにて管理職をしている会社員になります。今回ご紹介する内容は私の実体験を元にした個人的な感想も混じります。

この記事のターゲット
  • 鉄鋼商社に就職、転職を考えている方
  • 鉄鋼業界の体験談を知りたい方
  • 実際に鉄鋼商社で働いた人間の実体験談を知りたい方

当記事以外にも鉄鋼商社に関する情報をいくつか記事にまとめているので是非あわせてご確認ください!

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鉄鋼商社に就職する前に知っておくべきこと①:鉄鋼メーカーの立場が強い

個人的にまず一番に思い浮かぶのがこの鉄鋼メーカーの立場の強さです。

鉄鋼商社の基本業務は鉄鋼メーカーから鋼材を仕入れて、ユーザーや問屋に販売するトレーディング業務がメインになりますが、鉄鋼メーカーは国内数社しか存在しておらず、基本的に仕入先のメーカーの立場は強めです。

鋼材の値上げも余程の大手ユーザーが絡んでいない限り通達ベースです。

「◯月分の供給分から△円値上げね」

値上げ局面でその値上げ理由も場合によっては間に入る鉄鋼商社が説明をしたり、伝書鳩のような役割をしなくてはならない局面も少なくありません。

業界特有のサプライヤーである鉄鋼メーカーの立場の強さは予め知っておくべきことだと思います。

鉄鋼商社に就職する前に知っておくべきこと②:デリバリー業務の負担が大きい

2つ目はデリバリー業務のストレスが大きいことが挙げられます。

デリバリー業務とは、仕入先(サプライヤー)から買い手(ユーザー)まで鋼材が納期通り運ばれるかを管理する業務をさします。

これも先述した鉄鋼メーカーの立場の強さにも関連してきますが、鉄鋼メーカーで製造されている鋼材はほとんどが納期通りに出てきません(時期、材料の種類によりけり且つ大手ユーザー向けの材料は除く)。

納期を守れないとユーザー側には勿論生産計画もありますし、一般論からするとメーカーの責任になってきてもおかしくないようなことですが納期遅れても当たり前な状態が常態化しています。

すると、鉄鋼商社の担当はユーザーと鉄鋼メーカーの間に板挟みになり結構な負荷がかかります。

日々納期確認と製造を早める交渉を鉄鋼メーカーの工場現地の担当者に問い合わせるのですが中には逆切れしてくる人間も多い印象です(昔ながらの年配の方も多い)。

くまじろう

なんで納期遅延してるのに逆切れされないとダメなんだよ!
だったら注文受けるなよ!

って思うのですがそれもオーダー管理(受払管理)ができていない鉄鋼商社の責任になります。納期遅延前提で発注提案できていなかった商社側にも責任あるよねってなるわけです。

鉄鋼商社に就職する前に知っておくべきこと③:業界全体が後進的

3つ目は業界全体が後進的であるということです。

私が在籍していた当時から鉄鋼商社自体の働き方改革や各種社内システムの導入・改善は進んでましたが、取引先のシステムはそれに追いついていなかったです。

注文書はFAX(手書き)、メールでの連絡すら思うようにできず基本電話でやりとりをしないといけないクライアントも少なくなかったです。

業界自体が旧態依然であり、後進的だなと感じる機会は多いのでその点、予め認識しておくことをおすすめします。

鉄鋼商社に就職する前に知っておくべきこと④:自動車メーカーは神様

4つ目は自動車メーカーの圧倒的存在感になります。

鉄鋼メーカーの立場の強さは先述しましたが、自動車メーカーはユーザー側で最上位に部類される立場を持っています。

鉄鋼商社の部署も自動車鋼材用の部署が存在しているくらいですのでその存在感の大きさは想像しやすいです。

私は自動車メーカー関連の部署にはいなかったですが、隣の島で鉄鋼メーカーと自動車メーカ−の板挟みになっている同僚をよく見かけておりました…。

デリバリー業務においてもその存在感は強く、自動車メーカー用の鋼材製造を優先しているように感じる場面もありました(実際のところは不明)。

このように鉄鋼業界全体のパワーバランスは予め理解しておくと良いかと思います。

鉄鋼商社に就職する前に知っておくべきこと⑤:お酒の場が多い

最後5つ目はお酒の場が多いということです。

これは鉄鋼商社に限らず、商社という業界全体で言えることかなと思いますが、

鉄鋼業界はクライアントもお酒の場を好む傾向があるので他の商材を取り扱う商社マンより飲み会、接待の場は多かった印象があります。

商社を志している方は基本的にこの点を理解されている方がほとんどと思いますがこの点再度認識しておくと良いと思います。

まとめ

今回は鉄鋼商社という業界に関して、実際に身を置いていた経験をベースに予め知っておくべきことをご紹介しました。

昨今鉄鋼業界の業績好調と併せて鉄鋼商社の収入の高さがSNSやネット上で流れてくるのを目にしますが、その収入の高さの裏側にどのような世界が広がっているのかを知ってもらおうと記事にしてみました。

あくまで当記事はOKUMAの経験ベースの話であり、主観満載の内容になっていますがこれから鉄鋼商社、鉄鋼業界に就職をしたいと思っている方に少しでも参考になれば嬉しいです。

OKUMA

人付き合いが好きで、ダイナミックな仕事をしたい方には向いている業界かもしれません!(ただし泥臭い仕事も盛り沢山、、これはどの業界もそうかもしれませんが)

OKUMA
この記事を書いた人
新卒で入社した商社(鉄鋼)を3年で退社し現在はITメガベンチャーで勤務するアラサー。転職を機に地方に移住。趣味は筋トレ、読書、サウナ巡り。TOEIC860/日商簿記3級取得済み。中小企業診断士の勉強中。

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