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【超短編!大どんでん返し】「硬く冷たく 大山誠一郎」を読んだ感想と内容を解説

こんにちはOKUMA(@OKUMABLOG)です。

2021年2月に発売されたどんでん返しな結末が待つお話だけを集めた「超短編!どんでん返し」から今回は大山誠一郎著の「硬く冷たく」を読んだ感想と個人的な感想をご紹介したいと思います。

『超短編! 大どんでん返し』

価格定価550円(税込)
発売日2021年2月5日
ページ数192ページ

個人的な「超短編!どんでん返し」の総評に関しては下記の記事でまとめているのでぜひ覗いてみてください!

一部ネタバレを含みますので、これから今作をお読みになられる方はご注意ください!

クリック出来るもくじ

「硬く冷たく」の作者 大山誠一郎って誰?

今作が収録されている「大どんでん返し」は超短編集。

初めて出会う作品を通じて、今まで知らなかった作家に出会えることも魅力の一つです。

今作「硬く冷たく」の作者、大山誠一郎(おおやま・せいいちろう)氏に関してはじめにまとめておきます。

大山誠一郎(おおやま・せいいちろう)

1971年埼玉生まれ。2004年「アルファベット・パズドラーズ」でデビュー。13年「密室蒐集家」第13回本格ミステリ大賞を受賞。「アリバイ崩し承ります」が「2019年本格ミステリ・ベスト10」国内編1位に選ばれ、後にテレビドラマ化。著者に「仮面幻双曲」「ワトソン力」などがある

「アリバイ崩し承ります」は2020年に浜辺美波さん主演でドラマ化されたことで有名です。

作品はミステリー作品が中心で様々なトリックが埋め込まれています。ご本人が運営されるブログではトリックに関する解説が紹介されています。

学生時代は京都大学に在学し、推理小説研究会に所属。本格ミステリ作家クラブ会員とのことです。

「硬く冷たく」の登場人物

今作の登場人物については下記の通りです。

ボス俺と兄貴がみる映画のギャング団のボス
マイケルボスの側近
ヴィト映画の主人公。ボスから暗殺を依頼される
リコヴィトに拳銃を渡すギャング団の一員
ジョゼヴィトの父親。ギャング団に殺された(?)
映画をみる
兄貴俺の兄貴
母さん俺と兄貴の父親

後ほど内容考察の部分で触れますが、映画の中のギャング達のやりとりと現実世界でそのギャング映画をこっそりみる兄弟2人のそれぞれの世界軸で話が進んでいく形になります。

「硬く冷たく」考察・解説

今作は読み手側が途中までギャング団に暗殺を依頼されるヴィトの主観で話が進んでいると錯覚した状態で進みます。

この錯覚した状態なので、読み手側は次のやりとりも「兄貴=リコ」という固定観念から違和感を覚えずスルーしてしまいます。

「おい、リコ。ヴィトに拳銃を渡してやれ」兄貴がバッグを開けたので、俺はそちらに目を向けた

これ実は現実世界の兄貴がバッグを開けて捕まえてきたカブトムシを出すところを「俺」が見ているだけなんですよね。いやー騙された。笑

続くグラスで乾杯するシーンも、「俺」がブドウジュースで乾杯している様子と混同してしまっていることに後から気づきます。

一通り読み終わってわかった状態でもう一度読み直してみると全く違う視点で楽しめます。

実は全て拳銃と思っていた「黒光りするそれ」がカブトムシのことだった。ってのも後から気付きます。

2つの世界線が混同していることに読み手側が気づくのは「母さん」が兄弟の部屋に入ってくるシーン(終盤)でした。

「硬く冷たく」まとめ

短編小説ですが、読み終わってみると思わず「なるほど」っとつぶやいてしまうトリックに騙されました。

そしてそのままもう一度初めから読み直して、、2度楽しい作品でした。

OKUMA
この記事を書いた人
新卒で入社した商社(鉄鋼)を3年で退社し現在はITメガベンチャーで勤務するアラサー。転職を機に地方に移住。趣味は筋トレ、読書、サウナ巡り。TOEIC860/日商簿記3級取得済み。中小企業診断士の勉強中。

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