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【伏線小説】「殺した夫が帰ってきました」(櫻井美奈)の読みどころ、感想をご紹介 | 一気に読める展開

こんにちはOKUMAです。

文庫本を週末予定のない週末にゆっくり読むのが好きなおっさんです。

中でも伏線回収系の小説好きで過去にもいくつか面白かった小説をブログでも紹介しております。

OKUMA

読み進めていって最後にどんでん返しされる系のお話が大好きです!

今回は「殺した夫が帰ってきました」を書店の店頭で見かけて、その表紙に目を惹かれ購読してみましたので感想と見所を主観満載でお伝えできればと思います。

こんな感じの表紙

背表紙はこんな感じ

他のオススメ作品をまとめた記事はこちらから

これ以降一部ネタバレを含みますので、今作をこれから読まれる方はご注意ください!

クリック出来るもくじ

「殺した夫が帰ってきました」のあらすじ

小学館の公式HPよりあらすじをご紹介します。

やっと手にした理想の生活だったのに……

都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜。茉菜は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。ある日、茉菜が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。茉菜の静止する声も聞かず、家の中に入ってこようとする穂高。その時、二人の前にある男が現れる。男は茉菜の夫を名乗り、穂高を追い返す。男は茉菜の夫・和希に間違いなかった。しかし、茉菜が安堵することはなかった。なぜなら、和希はかつて茉菜が崖から突き落とし、殺したはずだったからだ。戸惑う茉菜をよそに、和希は茉菜の家に上がり込む。改めて話を聞いてみると、和希は過去の記憶を一部なくしており、茉菜と一緒に暮らしたいという。茉菜は渋々それを受け入れる。かつての和希はとても暴力的な人間だったが、いざ暮らしはじめると、暴力的な影は一切見られず、平穏な日々が過ぎていった。しかしそんな矢先、茉菜のもとに一通の手紙が届く。手紙には一言だけ「鈴倉茉菜の過去を知っている」と書かれていて……記憶をなくし帰ってきた、殺したはずの暴力夫。謎めいた正体と過去の愛と罪を追う、著者新境地のサスペンスミステリー。

小学館HPより引用
くまじろう

いきなり夫を殺して、そしてその死んだはずの夫が会いにくるって穏やかじゃない物語の始まり方だねぇ。。

OKUMA

そうなんだよ冒頭から最大の謎を読者に投げかけて物語がスタートするんだよ。

あらすじを読んだだけだと、夫を殺した妻が逃亡生活を繰り広げるのかな?

殺したはずの夫が帰ってきて何食わぬ顔で一緒に暮らすってどんな状況!?

様々な謎がここだけでも浮かび上がってきます。

このあらすじを読むだけでも本の内容が気になります。

「殺した夫が帰ってきました」の読みどころ

物語の読みどころについて、完全個人の主観を交えてご紹介できればと思います。

重ねてになりますが、これ以降は極力物語の芯の部分は伏せるようにいたしますが、

より一層ネタバレに近い内容になりますので、ご注意ください。

くまじろう

今作の著者、櫻井美奈先生みたいな文章力は無いのでご勘弁ください。とほほ。

物語の冒頭で投げかけられる最大の謎

この物語の最大の謎は「殺したはずの夫」が生きて帰ってきて記憶喪失とはいえ、何食わぬ顔で主人公の茉菜と一緒に暮らすところにあります。(言うの2回目ですが。)

読者側としてはこの物語の冒頭でその最大の謎を提起された状態で、本編で突入します。

OKUMA

いきなり人を崖から突き落とすシーンから始まる物語ってありきたりなサスペンス?昼ドラ?

茉菜としては自分が犯した罪(夫を殺そうとした罪)を夫がいつ記憶を取り戻し、思い出してしまうのか怯える日々を物語の前半では繰り広げます。

しかし、以前のDV夫とは違い記憶を無くした夫は茉菜に優しく接し、茉菜も警戒しつつも少しずつその生活に幸せを感じているような雰囲気を感じます。

OKUMA

これはハッピーな物語で終わっていくのか?

物語の合間で差し込まれる回想

読んでいてそんな希望的観測が頭を過ぎりますが、そうは問屋が卸しません。

物語の合間で誰かの過去を回想するようなシーンが差し込まれます。

くまじろう

おいおい、茉菜と和樹の新しいハッピーな日常に水を差すんじゃないよ。

この回想シーンがこの後も何回か差し込まれますが、本編とどこでどう繋がってくるのか読者側としては焦らされた状態が続きます。

くまじろう

どうなるのだー!気になる。きになる。。

この回想シーンですがそれぞれで全くの別シーンを切り取ったように初めは感じますが、実は。。。

そしてこの回想シーンは誰目線で切り取られた物なのか。。

気になって読むスピードが早くなります。笑

ただのホラー・サスペンス小説では無い

今作ですが読み進めていくと、少しずつ物語の色が変わっていきます。

それは茉菜の過去に纏わるお話で、読めば読むほどその壮絶なストーリーに引き込まれていきます。

OKUMA

最初はそのキャッチーな物語の始まり方に惹かれて読み始めたけど、気づいたら茉菜の過去と向き合って、、

元々この本を手に取った際の物語像と、読み終わった後の物語では大きな違いがあります。

是非まだ読まれていない方は、どのように物語が変化していくのか注目して読んでみて下さいね。

「殺した夫が帰ってきました」を読んだ感想

タイトルと表紙に惹かれて今作を購読しました。

殺した夫が帰ってきました。

このタイトルはホラー以外の何物でも無いですよね。

しかし、良い意味でその期待を裏切ってくれる物語の展開でした。

この冒頭の崖から突き落とすシーンを最終盤で伏線回収する工夫が好みでした。

鈴倉茉菜。彼女の誰からも愛されることのなかった悲しい過去。

記憶喪失、ストーカー騒ぎなど、展開として冒頭部分ではありきたりな展開かな、っと思いつつも

物語の終盤でどのような展開になるのか気になって一気に読み進められました。

核心へと物語が進む速度が出る瞬間。読む手が止まらなくなってしまい、少し夜更かししてしまいました。笑

回想シーンと本編二人の女性の話がどこで交わるのか気になっていましたが最後で納得させれましたし、物語の結びも心地よい物でした。

次回作も是非読んでみようと思います。

OKUMA

登場人物全員に対してその正体が懐疑的なのも魅力の一つ。 どういうこと?が冒頭から続いていくので、一気に読めます!

OKUMA
この記事を書いた人
新卒で入社した商社(鉄鋼)を3年で退社し現在はITメガベンチャーで勤務するアラサー。転職を機に地方に移住。趣味は筋トレ、読書、サウナ巡り。TOEIC860/日商簿記3級取得済み。中小企業診断士の勉強中。

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