こんにちは。OKUMA(@OKUMABLOG)です。
理系の学部に属しているけど、就職は文系職(商社)にしようと検討中。
どこかの人間の体験談を参考にしたいなぁ
こんなお悩みにお答えします。
高校生の頃、大学進学を志し、進路を選ぶタイミングって今思えば本当に「何となく」で選択していたなぁと思います。
「この仕事に就きたい!」、「こんな勉強がしたい!」など確固たる意志を持って自身の進路選択が出来ている高校生は毎年の高校卒業生のうち何%になるのか気になるところです。
そこで今回は理系学部卒で大手商社に新卒で入社した筆者の経験談を交えつつ、理系卒→文系職就職について考えてみたいと思います。
- 理系の勉強をしているが将来は文系就職を検討している方
- 商社への就職を検討しているが経験談を聞いてみたい方
- 大学院進学か就職でお悩みの方
筆者のスペック・情報について
まず初めに筆者に関する情報をまとめておきます。
- 地方国立大学の理系学部卒(一般的にいう難関大学ではない)
- 学部は工学部で土木系
- 大学4年目突入のタイミングで休学し、フィリピン留学→ワーホリ経験
そのほか詳細は下記記事で自己紹介をまとめていますので覗いてみてください!
理系を志したが興味が惹かれなかった
そもそも理系を目指した経緯となぜその先の就職先に進まなかったのか。理由は?
せっかく理系教科を勉強し、受験戦争の荒波に揉まれつつ大学に入学。
入学した後も卒業が近づくにつれて「卒業論文」を書くための研究活動(実質教授のお手伝い)に時間を割かれる。
こんな苦労を乗り越えて、学生時代華やかな生活を送ってきたであろう文系学生と同じ「文系職」に就職する。
これって時間と労力の無駄だったのでは?大学院に進んで研究職になるのが王道ルートでしょ!
こう思われる方もいらっしゃるかと思いますが、私自身も実際のところコスパの良い選択だったとは感じていません。
しかし後悔しているか?と聞かれるとそうではないです。
そこで私が理系学部を卒業しなぜ文系職に就職したのかをまずはご紹介します。
そもそも理系を志した理由が曖昧だった
まず冒頭でも述べましたが、私自身も高校生時代に行った進路選択はかなり曖昧としておりました。
「理系」、「文系」を選ぶタイミングは私の在籍していた高校では、高校2年生に上がるタイミングでした。
目先の高校生活を謳歌することに必死だった私は将来のことを真剣に考えるわけでもなく、ただ何となく
- 仲の良い友達がほとんど理系志望だった
- 国語よりかは数学の方がほんの少し得意だった
これだけの理由で理系コースを選択しました。
そしてそのまま大学受験期に突入。進路を決める自分には理系教科のみの知識しかあらず、「ものづくり」に何となく興味があったので「工学部」を選択し進学することになりました。
大学での勉強が面白くなかった
そんなこんなで進学したのは地方の国立大学の工学部。学科は建設学科、いわゆる「土木系」の勉強をする学科でした。
土や、様々な構造物に関する勉強を日々行います。
就職先は地方の公務員やゼネコン、土木系のコンサルが主でした。
大学の勉強に全く面白みを見出すことも出来ず、ここで薄っすらと「この先にある職業にはつかないんだろうなぁ」感じ始めました。
社会人になって今思えば「会計」や「経営系」の学科に通って簿記や会計。お金に関する勉強をしたら良かったなぁと思っています。
大学生時代の後悔をまとめた記事はこちら
文系職に就職した理由は進路選択が曖昧だったこと。実際に入学していこうの勉強に興味を持てなかったことが根本的な理由です。
大学院に進学せずに商社に就職した経緯
理系の学部を卒業すると大学にもよって違いはあるかもしれませんが、3割〜4割近い学生がそのまま大学院に進学します。
この数字を多いと捉えるか、少ないと捉えるかは人ぞれぞれだと思いますが、
少なくても、文系の学部の学生よりは進学率が高いことは事実だと思います。
先述した通り、大学の勉強に面白みを見出せなかった筆者ですが、ここでも「何となく」で始めは所属する学部の就職先の王道にエントリーしておりました。
しかし、就職活動を進めるうちにやはりこれじゃダメだと気付き始めるわけです。
理系職での就職活動中の出来事が決定的なきっかけ
大手だけは学部の延長上にある企業を受けてみよう
見栄っ張りな筆者はネームバリューがある大企業のみ、学部で学んだこと(学んだと言えるかは怪しい)が活かせる企業を受けました。
その中の1社で面接官の方にこのような一言をアドバイス頂きました。
キミはもっと違う業界について調べて、自分が本当に進みたい道を見つけるべき。うちは決められた仕事を引き受けて「作るだけ」
この一言で誤魔化さずに自分が何をしたいのか、何を求めるのか自己分析を再度一からやり直しました。
自己分析でお世話になった「絶対内定シリーズ」
タイトルが少し、何処となく怪しいですが内容はみっちりで自分の思考を深掘り出来ます。やり込む必要があったので1週間くらい図書館に籠ってやりきりました。
自分の将来を考えた時に収入を重視したかった
自己分析を終えて、自分が求める就職先の条件は「潰しがきく」、「グローバルで挑戦思考」、「収入」でした。(実際はこの他にも細かく項目出ししましたが割愛)
収入に関しては会社員で高収入な企業はその業界に依存します。
その他の条件と照らし合せて私は商社を志望することに決めました。
なぜ収入を求めたかというと「奨学金」の存在が大きかったと思います。
大学を卒業したら奨学金を返済しなくていけない、少しでも早く返済したいという思いがありました。
最後は内定をもらった会社の中で消去法
商社を志望することにしましたが、動き出しが遅れたせいもあり、既に企業によっては募集が終わっているところもありました。
世間で人気就職先ランキング常連である大手の総合商社はほとんど募集が終わっており、
「就職浪人」の文字がチラチラ頭を過り始めていたころ、とある専門商社からご縁を頂けることになりました。
収入の評判もよく、取り扱う商材も「鉄」ということで元々あった「ものづくりに携わりたい」という思いも間接的にはなりますが叶えられるかもしれないと考え、この企業に就職することに決めました。
就職を決めた理由としては他に内定を頂けた企業に魅力的な企業がなく(受けといて生意気は考えですが)、最終的には消去法でしたね。
理系学生が文系就職して感じたメリット
理系出身で文系職に就職して感じるメリットは確固たるものは無いですが、
第一印象で「馬鹿だと思われない」、「資料作り、エクセルが得意だと思われる」などいわゆる錯覚資産を持って臨める点かなと思います。
今時、理系出身の文系職なんてザラに在籍しているので希少性はあまり無いですが、それでも文系出身に比べると絶対数は少ないので、たまにいる「理系出身の上司・先輩」からは名前を覚えてもらい易かったりします。
理系出身者は少数派なので仲間意識が強かったりする、印象に残りやすい
理系学部卒が大手専門商社に就職するまでの経緯:まとめ
今回は筆者自身の経験談を踏まえて「理系学部卒で文系就職した経緯」をご紹介しました。
筆者は新卒で入社した専門書社から現在はIT企業へ転職を行いましたが、新卒で入社した専門商社では様々なことを学べましたし、入社して素晴らしい出会いも沢山ありました。
理系だからといって、その先にある王道ルートの就職先に絶対進まなければいけないっと感じている方には「全然そんなことはないよ」とお伝えしたいと思います。
一方で、自らの特性と好きなことが学部での学問とマッチしていると感じることができている場合はそのまま突き進み、就職先もその範囲で探すことをお勧めします。
文系就職の方が良いから皆んな文系就職しようぜ!と促したい訳では無いことを最後に申し添えておきます。